飛行機を予約する際、FSCと呼ばれる大手航空会社か、LCCと呼ばれる格安航空会社か、どちらを利用すればいいか迷うことがあると思います。
そこで今回は、FSCとLCCの違いについてまとめてみました。
FSCとLCCはそれぞれ特徴がありますので、自分が飛行機を利用するときに何を求めるかで選択が変わります。
FSCとLCCの違いを知り、自分に合った航空会社を選びましょう!
FSCの特徴

FSCとはフル・サービス・キャリア(Full Service Carrier)の略です。料金は高いですがサービスが充実している航空会社のことで、JALやANAなどが該当します。
FSCの特徴は以下の通りです。
- 航空券の料金が高い
- 機内サービスが充実していて無料で利用できる
- 欠航・遅延時の補償をしてくれる
- 荷物制限が厳しくない
- さまざまな場所から航空券を購入できる
- 搭乗口が近い
それぞれ解説していきます。
航空券の料金が高い
FSCはサービスが充実している分、比較的料金が高いです。
航空券は搭乗日に近いほど金額が高くなりますので、早めに予約したほうがお得になります。
正規割引航空券だとLCCより少し高めですが、通常価格より安く購入できるのでおすすめです。

正規割引航空券は便の変更ができなかったりマイレージ還元率が下がったりするなど、さまざまな制約がある代わりに料金が割安になってるのニャ!
機内サービスが充実していて無料で利用できる
機内食やドリンク、映画・音楽などのエンターテインメントが無料で利用できます。
一部の航空会社では客室乗務員に希望を伝えると、ブランケットや耳栓などのアメニティグッズも利用可能です。
欠航・遅延時の補償をしてくれる
欠航や遅延の際、便の変更や払い戻しの手続きができます。
欠航・遅延の理由が会社都合の場合、宿泊費や交通費等の補償をしてくれます。
荷物制限が厳しくない
預け入れ荷物は20キロまで無料のところが多いです。
航空会社によりますが、1~2キロほど重量オーバーしても超過料金を払わずに預かってもらえるので、LCCほど荷物制限が厳しくありません。
さまざまな場所から航空券を購入できる
旅行会社や空港カウンター、電話窓口、インターネットなど、さまざまな場所から航空券を購入できます。
ネット経由の申し込みが苦手な方でも対応してくれる窓口がたくさんあるので、自分がやりやすい方法で航空券を購入できます。
搭乗口が近い
搭乗口が近いことが多いので、出発時間までの間、空港のレストランやお店を見ることができます。
FSCがおすすめの人

フライトを快適に過ごしたい方におすすめです。
特に長距離フライトは何十時間も機内で過ごすことになるのでストレスがたまりやすいです。
機内食やドリンク、映画や音楽を視聴できるサービスがあると楽しく過ごせます。
時間変更や遅延も少ないので、ビジネスで利用する方にもおすすめです。

小さい子どもや高齢者と一緒に旅行する人にも向いてるニャ!
以下の記事は長距離フライトにおすすめの快適グッズを紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
LCCの特徴

LCCとはロー・コスト・キャリア(Low Cost Carrier)の略で、格安航空会社のことです。
徹底したコスト削減により、運航費用の低価格を提供しています。
日本ではピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、ジップエア・トーキョーなどが該当します。
LCCの特徴は以下の通りです。
- 航空券の料金が安い
- 荷物制限が厳しく超過料金が高い
- 座席の幅が狭い
- 機内サービスは有料
- 遅延が多い
- 欠航・遅延の場合は補償がない
- 座席指定が有料
- 搭乗口が遠い
それぞれ解説していきます。
航空券の料金が安い
旅行の時期にもよりますが、FSCの半分ぐらいの値段で航空券を買うことができます。
しかし、あらかじめ利用するLCCの規約を調べないと、想定外の手数料を支払うことになりますので注意が必要です。
特に海外のLCCでは「事前にウェブチェックインをしていなかったから、手数料を取られた!」というケースが非常に多いです。
LCCごとに手数料は異なりますが、5,000円や10,000円で設定しているなど意外に高いです。
キャンセル料も高額になりやすいので、前もって利用する航空会社のルールを調べておきましょう!
荷物制限が厳しく超過料金が高い
燃料費を削減するために、荷物制限を厳しくしています。
機内に持ち込める手荷物は大体7キロから10キロまでで、スーツケースなどの預け入れ荷物は有料になるところが多いです。
荷物の重量オーバーは非常に厳しく、少しでも超えると超過料金を支払うことになるので注意しましょう。
座席の幅が狭い
FSCと比べ、座席の幅や隣との間隔が狭いです。
航空会社によっては、リクライニングができないところもあるので窮屈に感じやすいです。
機内サービスは有料
基本的に機内食やドリンクは有料です。
映画や音楽などの機内エンターテインメントはほとんどなく、座席モニターも取り付けていません。
サービスは基本有料であることを忘れないようにしましょう。
遅延が多い
LCCは便と便の間の時間を短くするように日程を立てています。
そのため、前の便が遅れてしまうと次の便も自動的に遅れてしまい、遅延の影響を受けやすいです。
効率化のために仕方のないことですが、予定通りに旅行をしたい方、ビジネスで利用する方には厳しいかもしれません。
LCCを利用するときは、遅延や欠航が起こりやすいことを頭に入れてスケジュールを組むようにしましょう。
欠航・遅延の場合は補償がない
ほとんどのLCCは欠航・遅延時の補償がありません。
多くの場合、代替機に振り替えか、航空券の払い戻しだけです。
欠航・遅延の理由が会社都合でも、宿泊費や交通費の補償はありませんので注意してください。

事前に欠航・遅延時の対応を航空会社のホームページで確認するニャ!
座席指定が有料
多くのLCCでは座席指定が有料になります。
窓側や通路側を希望する人は、有料オプションになるので注意が必要です。
最初から座席指定がなく、自由席扱いとなるところもあります。
搭乗口が遠い
LCCの搭乗口は比較的遠いです。
搭乗口があるターミナルへバスで行くこともあるので、LCCを利用する際は遅れないように早めに行動しましょう。
LCCがおすすめの人

とにかく安く飛行機に乗りたい方におすすめです。
飛行機の料金を安くして、ホテルや食事などにお金を掛けたい方や、遅延してもスケジュールに影響が出ない方はLCCを利用しましょう。
長距離フライトには向いていませんが、アジアに行く人や機内サービスを利用しなくても大丈夫な方はLCCがおすすめです。
まとめ
今回はFSCとLCCの違いについてまとめてきました。
- 航空券の料金が高い
- 機内サービスが充実していて、無料で利用できる
- 欠航・遅延時の補償をしてくれる
- 荷物制限が厳しくない
- さまざまな場所から航空券を購入できる
- 搭乗口が近い
- 航空券の料金が安い
- 荷物制限が厳しく、超過料金が高い
- 座席の幅が狭い
- 機内サービスは有料
- 遅延が多い
- 欠航・遅延の場合は補償がない
- 座席指定が有料
- 搭乗口が遠い
料金の違いだけではなく、航空会社のサービスやルールも理解した上で、自分に合った航空会社を選びましょう!
以上、マロンでしたニャ!