海外旅行を計画するとき、外貨両替は日本ですればいいのか、現地ですればいいのか迷いますよね?
そこで今回は、日本と海外で外貨両替できる場所について紹介していきます。
両替できる場所の他にも、現金がいくら必要になるのかについても解説していますので、ぜひご覧ください。
海外旅行には現金が必要
海外旅行の支払いには「クレジットカード+現金」の組み合わせがベストです。
基本的にクレジットカードで支払いますが、現金が必要な場面もあります。
多額の現金を持ち歩くことはおすすめできないので、必要な分だけ計算して持って行くようにしましょう。
特にチップの支払いは少額になることが多いので、小さい単位の紙幣も忘れずに両替してください。
チップの相場や払い方については、下記の記事を参考にしてください。
持って行く現金の計算方法
海外旅行に持って行く現金の計算方法について紹介します。
まずは1日の予算を計算してください。
内訳は交通費、宿泊費、食費、お土産代、入場料、観覧料などです。
1日の予算が計算できたら、滞在日数をかけて総予算を出します。
総予算 = 1日の予算 × 滞在日数 + 予備の現金
予備の現金は万が一のために、3~5万円を含めましょう。
総予算からクレジットカードの限度額分を引いた残りの額が、現金で持って行く金額となります。
総予算の3~4割の現金を持って行っても大丈夫ニャ!
より正確な金額を出すためにも、行き先でいくら使うか、自分の持ってるクレジットカードが対応しているお店かなど、細かく調べることも大切です。
持って行く現金が少額でもいいケース
キャッシュレス決済の比率が高い国や、チップ文化がない国では、現金は少額でいい場合もあります。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会が作成した「世界主要国におけるキャッシュレス決済比率(2022年)」によると、各国のキャッシュレス決済比率は以下のようになります。
キャッシュレス決済比率が高い国では、現金を少額だけ持って行っても大丈夫です。(チップ文化がある国を除く)
また、添乗員やガイドの方たちと一緒に回るパッケージツアーでは、最初から宿泊費や交通費が含まれています。
現金の用意は飲食代やお土産代などの必要な分のみで大丈夫な場合が多いです。
災害や停電が心配な方は、通常の計算方法で出した額の現金を持って行きましょう。
一定額以上の現金の持ち込み・持ち出しは税関申告が必要
日本では、100万円相当額を超える現金、小切手、有価証券などを携帯して持ち出したり、持ち込んだりする場合は、税関申告が必要です。
税関申告には「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」という書類の提出が必要になります。
税関申告しなければ没収や罰則の対象になりますので、必ず申告してください。
現金の税関申告は海外の出入国審査でも必要で、アメリカでは10,000ドル以上、シンガポールでは20,000シンガポールドル以上、フランスでは10,000ユーロ以上など、それぞれの国で定められています。
外貨両替は日本と海外、どちらですればいいの?
日本円を海外の通貨にする外貨両替は、為替手数料がかかります(両替手数料とも言います)。
為替手数料は、外貨の流通量が多い通貨は安く、流通量が少ない通貨は高いです。
日本で両替した方がいい通貨は、米ドル、ユーロ、ポンドなどのメジャーな通貨です。
現地で両替した方がいい通貨は、ウォン、バーツ、中国元などです。
現地で両替した方がいい通貨でも、少額の現金は日本で両替してから持って行くべきです。
なぜなら、現地に着いてから交通費やチップ代など、すぐに現金が必要になる場面が出てくるからです。
あらかじめ少額の現金は、日本から持って行きましょう。
日本で外貨両替ができる場所を特徴とともに紹介
日本のどこで外貨両替ができるのか、特徴とともに紹介します。
銀行
銀行での外貨両替は、外貨両替窓口がある店舗や宅配サービスで手続きを行えます。
空港の中に銀行の両替所が設置されていることもあります。
それぞれの銀行で為替レート(ある国の通貨と他の国の通貨を交換するときの交換比率)や両替手数料が異なりますが、比較的高いです。
また、米ドルやユーロ、ポンドなど、メジャーな通貨を取り扱っているため、通貨の種類は少ないです。
しかし、偽札が含まれることがないので、安心して交換できます。
レートや手数料は高いが、安全性を重視する方におすすめ!
空港の外貨両替所
空港の外貨両替所は、海外へ行く当日に両替ができます。
そのため、為替レート、両替手数料は比較的高いです。
両替したい人で混み合っていたり、早朝や深夜の営業はしていなかったりするので、利用の際は注意しましょう。
また、外貨両替ができる通貨の種類が銀行よりも多く、偽札も混じることはほとんどないので安心できます。
レートや手数料は高いが、海外旅行当日に外貨両替できる!
金券ショップ
金券ショップでの外貨両替は、為替レートや両替手数料が比較的安いです。
しかし、偽札を渡されるリスクがあります。
金券ショップで両替を行う場合は、外貨紙幣の鑑別機を使用しているかどうかの確認を取りましょう。
※鑑別機とは、偽造している紙幣や硬貨を見分ける機械です。
金券ショップによっては、1ドル札、10ドル札、50ドル札などの金種が指定できない場合もあるので、注意が必要です。
鑑別機を取り入れている店舗で両替しよう!(偽札が含まれる可能性が少なくなる)
FX会社
FX取引口座や外貨口座の開設が必要で手間がかかりますが、レートが良く、銀行よりも安く両替ができます。
口座開設や外貨の受け取りまでに1~2週間程度かかりますので、海外旅行までの日にちに余裕のある方は利用できます。
また、1,000ドルから両替を受け付けているところもありますので、ある程度まとめて両替したい人におすすめです。
少額の両替は手数料が割高になります。
口座開設の手間はかかるが、まとまった金額を銀行よりも安く両替できる!
海外で外貨両替できる場所
海外で外貨両替できる場所は以下の通りです。
- 空港
- 銀行
- 駅
- 大手ホテルチェーン
- デパート
- 公認両替所
- 街中のATM など
空港や銀行の窓口で外貨両替をする場合、パスポートの提示が求められることもあるので準備してください。
両替証明書は窓口で外貨両替をしたときに受け取る書類です。
再両替のときにも必要になるので、捨てずに取っておきましょう。
街中の銀行は手数料が比較的安い
街中にある銀行窓口での外貨両替は、手数料が比較的安いです。
英語や現地の言葉でやり取りをするので、慣れている人にはおすすめです。
銀行ごとに両替手数料が異なるので、事前にガイドブックなどで安い場所を確認しておきましょう。
現地で外貨両替をするときの注意点
現地で外貨両替をする際は、以下のことに気をつけてください。
できれば、日本で両替することをおすすめしますが、緊急で現金が必要になることもあります。
海外では悪質な両替所やスリが多いので、現金を扱う際は細心の注意を払いましょう。
現地の硬貨は使い切るようにしよう
現地の硬貨は両替できないところが多いです。
両替できるところでも、非常にレートが悪いので損します。
思い出に硬貨を残すこと以外は、なるべく使い切るようにしましょう。
使い道は、現地の空港のお土産や免税店、レストランなどがあります。
硬貨をすべて使い、残りの金額はクレジットカードで支払いましょう。
まとめ
今回は日本と海外で外貨両替できる場所について紹介してきました。
日本で外貨両替ができる場所は以下の通りです。
海外で両替できる場所は以下の通りです。
それぞれに特徴がありますので、安全性を重視するのか、安さを重視するのかなど、自分の目的に合った両替場所を選んでください。
特に海外で両替する場合は、スリや盗難に充分注意しましょう。
以上、マロンでしたニャ!