初めての海外旅行で空港を利用する際、どういう流れで飛行機に乗るのか、手続きは何をすればいいのか、事前に確認しておきたいですよね?
この記事では、国際線の飛行機に乗るまでの流れや手続きについて解説していきます。
具体的には、空港に到着後のチェックインから搭乗までです。
事前に流れを確認して、搭乗までの手続きをスムーズに行いましょう!
国際線の飛行機に乗るまでの全体の流れ
国際線の飛行機に乗るまでの全体の流れは以下の通りです。
- 空港到着
- チェックインを行う(搭乗手続き)
- 預け手荷物の手続き
- 保安検査場でセキュリティチェック
- 税関審査を受ける
- 出国審査を受ける
- 搭乗口の場所を確認する
- 搭乗
それぞれ解説していきます。
空港到着
空港には2時間前に到着するようにしましょう。
当日、渋滞で混んだり、問題が起きても対処できるように、時間に余裕を持って家から出発してください。
事前に空港のフロアマップを見て、ターミナルや手続きする場所を確認することも大事です。
チェックインを行う(搭乗手続き)
チェックインの方法は「オンラインチェックイン」「自動チェックイン機」「航空会社のカウンター」の3つあります。
チェックインは締め切り時刻が決められていて、航空会社によりますが、大体1時間前までです。
空港に着いたら、すぐにチェックインしましょう。
締め切り時刻を過ぎると
搭乗できないから注意ニャ!
オンラインチェックイン
オンラインチェックインは、飛行機が出発する24時間前から、スマホなどを使ってチェックインや座席指定ができるサービスです。
空港のチェックインカウンターに並ばなくていいので、待ち時間が省けるメリットがあります。
空港に到着したら直接、手荷物専用カウンターか自動手荷物預け機に向かいましょう。
オンラインチェックインに必要な物は「パスポート」「eチケット」「搭乗日・便名・予約番号・名前」です。(※航空会社により違いがあります)
必要な情報を入力したあと、搭乗券を発行します。
搭乗券の発行は、モバイル搭乗券やホームプリントなどで発行できます。
自動チェックイン機
空港に設置されている自動チェックイン機を利用すると、チェックインカウンターに並ばずにチェックインと座席指定ができます。
クレジットカード、予約番号、eチケット控え、2次元バーコード、パスポートのいずれかの提示が必要になりますので、用意してください。(※航空会社により違いがあります)
入力が完了すると搭乗券が発行されます。
航空会社によっては、自動チェックイン機を廃止しているところもありますので、事前に確認しましょう。
航空会社のカウンター
航空会社のカウンターで搭乗手続きを行うときは、パスポートやeチケット控えなどが必要です。
チェックインが完了すると搭乗券が発行されるので受け取りましょう。
顔認証ゲートを使うと本人確認がスムーズ
顔認証ゲートとは、ICパスポートの中のICチップに記録されている顔画像と、顔認証ゲートのカメラで撮影した顔画像を照合して、本人確認を行う自動化ゲートのことです。
2021年から導入が開始され、成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港、福岡空港、新千歳空港、那覇空港で利用できます。
通常は本人確認にパスポートと搭乗券の提示が必要ですが、顔認証ゲートのカメラに顔を映すだけで本人確認が完了します。
顔認証ゲートで本人確認ができる場面は以下の通りです。
出国審査には対応してないから注意ニャ!
顔認証ゲートの利用に必要な顔情報の登録は、飛行機に乗る当日に自動チェックイン機で行います。
自動チェックイン機で写真を撮るときは、マスクや帽子、サングラスなどの装飾品をはずしてください。
運航便により顔認証が利用できないこともありますので、注意が必要です。
預け手荷物の手続き
機内に持ち込まないスーツケースやキャリーケースなどがある人は、預け手荷物の手続きを行います。(預け手荷物がない人は、保安検査場の手続きに進んでください。)
航空会社のカウンターでチェックインを済ませた方は、一緒のカウンターで預け手荷物の手続きを行います。
カウンターで手続きが終わったら手荷物引換証を受け取ってください。
オンラインチェックインや自動チェックイン機で搭乗手続きを済ませた方は、手荷物専用カウンターか自動手荷物預け機で手続きを行います。
空港によって専用カウンターの有無がありますので、ない場合はチェックインカウンターに行きましょう。
こちらも最後に手荷物引換証が渡されたり機械から出てくるので受け取ってください。
預け手荷物のサイズや重量の規定は、航空会社によって異なります。
預け手荷物には制限がかかる荷物や持ち込み禁止のものもありますので、詳しくは下記の記事をご覧ください。
保安検査場でセキュリティチェック
保安検査では危険物がないかを確認するために、機内持ち込み手荷物とボディチェックの検査を行います。
保安検査の流れは以下の通りです。
それぞれ解説していきます。
1. 本人確認
保安検査場の入り口でパスポートと搭乗券を検査員に提示して、本人確認を行います。
自動読み取り機や顔認証で通過することもできます。
2. 機内持ち込み手荷物検査
機内持ち込み手荷物の検査では、トレーに上着や金属類、電子機器類、液体物を乗せて検査を行います。
手荷物と上着は別々のトレーに乗せてください。
国際線では液体物の持ち込みに制限があります。
トレーに出す荷物は、すぐに取り出せるようにバッグの中を整理しておきましょう。
3. ボディチェック
ボディチェックでは、ボディースキャナーや金属探知機を使用して検査が行われます。
ブーツや底の厚い靴などを履いている人は、靴の検査を行うように検査員から指示されます。
4. 手荷物を受け取り保安検査完了
セキュリティチェックに問題がなければ、手荷物を受け取り保安検査は完了です。
忘れ物がないように注意するニャ!
保安検査は1人15分~20分くらいの時間がかかります。
混雑時は保安検査を通過するのに1時間以上かかることもありますので、時間に余裕を持って検査を受けましょう。
税関審査を受ける
高価な外国製品や一定額以上の現金を持って出国する人などは、税関への申告が必要です。(持っていない方は税関審査を受けずに出国審査に行きましょう。)
税関手続きが必要な人と提出書類は以下の通りです。
税関手続きが必要な人 | 提出書類 |
---|---|
腕時計等の外国製品を持ち出す方 | 外国製品持出し届1通 |
100万円相当額の現金等を持出す方 | 支払手段等の携帯輸出・輸入申告書 1通 |
輸出免税物品を持出す方(居住者の場合) | 輸出証明申請書 2通 |
対象になる人が税関へ申告しないと、帰国時に課税されたり法律違反になる可能性があります。
出国審査を受ける
出国審査に必要なものは、パスポートと搭乗券です。
出国審査のカウンターへ行き、パスポートと搭乗券を提示して、出国の確認ができたらスタンプ(証印)が押されます。
出国審査はカウンターでの手続きのほかに、自動化ゲートが利用できます。
自動化ゲートとは、パスポートと指紋認証による本人確認で、自動的に出入国手続きが行えるシステムのことです。
自動化ゲートは事前に利用者登録が必要で、当日の登録も可能です。
登録は15分ほどででき、手数料はかかりません。
登録手続きが完了したら、その日から自動化ゲートを利用できます。
自動化ゲートを利用するメリットは以下の通りです。
- 利用者登録をした空港以外の自動化ゲートも利用できる
- 一度利用者登録をすると、パスポートの有効期限まで利用可能になる
- 出入国審査場が混んでいるときでも、スムーズに手続きができる
注意することは、パスポートの更新や再発行時は再度、登録が必要になることです。
出国審査で自動化ゲートを利用するとスタンプ(証印)が押されないので、希望する方は近くのスタッフに申し出てください。
自動化ゲートが設置されている空港
- 成田空港:第1ターミナル、第2ターミナルの各出国審査場、上陸審査場
- 羽田空港:第3ターミナルの各出国審査場、上陸審査場
- 中部空港:第1ターミナルの各出国審査場、上陸審査場
- 関西空港:第1ターミナルビル、第2ターミナルビル(国際線)の各出国審査場、上陸審査場
※成田空港の第3ターミナル、羽田空港の第2ターミナル、中部空港の第2ターミナルには自動化ゲートが設置されていません。
搭乗口の場所を確認する
搭乗券に書いてある搭乗口(搭乗ゲート)の場所を確認してください。
搭乗口には出発時刻の30分前までには着いているようにしましょう。
天候や機材の不具合等で搭乗口や搭乗時刻が変更される場合があります。
アナウンスが流れないこともありますので、モニター画面を数分おきに確認するようにしてください。
搭乗
搭乗にはパスポートと搭乗券が必要です。
係員に提示して問題がなければ搭乗できます。
チェックイン時に顔情報を登録した人は、パスポートと搭乗券を提示せずに顔認証だけで搭乗できます。
まとめ
今回は国際線の飛行機に乗るまでの流れや手続きについて解説してきました。
チェックインから搭乗までの流れは以下の通りです。
- 空港到着
- チェックインを行う(搭乗手続き)
- 預け手荷物の手続き
- 保安検査場でセキュリティチェック
- 税関審査を受ける
- 出国審査を受ける
- 搭乗口の場所を確認する
- 搭乗
夏休みや年末年始、連休などは特に空港が混みやすいです。
万が一のトラブルがあることも予想して、空港には時間に余裕を持って、早めに到着するようにしてください。
自分の利用する空港や航空会社の最新情報を確認することも大事です。
事前に搭乗までの流れを確認して、スムーズに手続きを行えるようにしましょう。
以上、マロンでしたニャ!